SAP・Oracle・WorkdayのデジタルアシスタントおよびSlack/Teams連携状況まとめ

最近、SaaSのSlack連携やTeams連携が盛んです。

2017年にSlackがEnterprise Gridを発表、2019年にサービスパートナープログラムを開始するなど、コミュニケーションツール側もサービス連携を歓迎しているようです。

HR techもコミュニケーションツールと相性がいいこともあり、主要なサービスが続々とSlack/Teams連携を行っています。

ただし一口に連携と言っても、ただ通知が来るだけのものから、すべての機能がSlack/Teams上で完結する、デジタルアシスタント形式など、その形態は様々です。

今回はHR領域で世界的に大きなシェアを占める、SAP・Oracle・WorkdayのデジタルアシスタントおよびSlack/Teams連携状況についてまとめました。

①SAP SuccessFactors、Concur

SAPは世界で最も利用されているタレントマネジメントシステムです。

大手企業を中心に168カ国の3,600を超える企業で2,000万以上のユーザーが利用しており、人事管理~採用管理~評価~労務まですべての機能を網羅しています。

(参考) SuccessFactors HCM Suite

SAPは2017年のSlackのEnterprise Gridを発表に合わせて、会話型HRのSlackbotのβ版を発表しています。

Slack上でのタスクやチケット管理(アクティビティの報告、フィードバックコメントの追加、完了などの状態管理)が主な機能です。

※ただし、2020年5月現在もβ版のままです。

同リリース記事は、当時のSAP SuccessFactorsの製品管理担当VPによって書かれていますが、LinkedInで確認すると同氏はSalesforce社に転職済みのようです。
また、同様に出張・経費精算でもConcur Bot for Slack のβ版が発表されており、現在もβ版がSlack App Directoryに掲載されています。主な機能としてはSlackSlack上から経費登録や出張申請が行えるようです。

2018年には上記の機能をまとめてデジタルアシスタントのβ版を発表しており、SlackだけでなくMicrosoft Teams向けにも提供を開始しています。

日本国内では2019年にアビームコンサルティングがSlackのサービスパートナー契約を行っており、SAPとSlackのシステム連携を支援。

事例としては、武蔵精密工業社にてSlack上での人材検索を実装というCase Studyが公開されています。
また、WorkatoなどのiPaaSも、SuccessFactorsとSlackのインテグレーションMicrosoft Temasとのインテグレーションを積極的に取り扱っており、今後もより加速度的に連携が進むことが予想されます。

②Oracle HCM Cloud

Oracle HCM CloudもSAPとともに世界でのシェア争いをしているTier1企業の一社で、同様にHRに関するすべての機能を網羅しています。

(参考) HCM Cloud – 人材管理
Oracleは2018年にOracle Digital Assistantを発表しており、サービスページの動画によると、自然言語処理に力を入れており、メッセージまたは音声により、採用の受付~スケジュール調整、ヘルプデスク機能、経費承認などをプロアクティブに自動化してくれるようです。

2019年にはSlackとのパートナーシップ拡大を発表。Oracle Digital AssistantがSlackを含む主要なコラボレーションチャネルのサポートを開始しています。

ただし、連携のためのドキュメントを見ると、SlackアプリやTeamsアプリとの連携を開始するには、自社にてアプリを構築する開発が工数が必要のようです。実際に、Slack App Directoryを見ると、セルフインテグレーションのアプリが掲載されています。

③Workday

ワークデイはオラクルに買収されたPeople Softの創業者デイブ・ダフィールド氏が、オラクルに対抗するために2005年にリスタートしてゼロから始めたクラウドERP会社です。

SAPやOracleと比較するとまだシェアには及ばず、日本では知る人ぞ知るという位置に留まりますが、近年はFortune 500の30%以上に利用されるなど、SAPやOracleからシェアを奪いつつあります。

(参考) https://www.workday.com/ja-jp/homepage.html

(参考) https://www.americabu.com/workday
Workdayは2019年にSlackと正式な提携を発表しています。すでにSlack App Directoryにもアプリが掲載されており、休暇申請と関連情報を共有、ピアフィードバック、同僚のプロフィールを検索する機能が実装されています。

形式としてはやはり、Workday AssistantでSlackだけではなくMicrosoft Teamsとも連携しており、2020年にはMicrosoftとWorkdayが戦略的パートナーシップを発表しています。

以上、SAP・Oracle・WrokdayのデジタルアシスタントおよびSlack/Teams連携状況についてまとめました。

どの企業も2018年頃からコミュニケーションツール上でのデジタルアシスタントに力を入れており、近未来によく登場するAIアシスタント誕生の予兆を感じさせます。

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